先日、大阪で開催された温灸セミナーに参加してきました。
普段の鍼灸治療でもお灸を多く取り入れていますが、今回の目的は「自分以外の先生たちはどんな考え方で治療をしているのか」を知ること。
新しい視点を得て、今後の施術に生かしたいと思い、思い切って参加を決めました。
お灸(もぐさ)がずらり。勝元先生のセミナー
主催は大阪の勝元先生。
会場には、日本で販売されている温灸がずらりと並び、まるでお灸の展示会のようでした。

こうして比べてみると商品ごとの特徴が結構違ったりするんですよね。
香りも手触りも、燃え方も違います。鍼灸師の先生は自分が一番使いやすいものを選んでみな使っています。
大阪の勝元先生のHPはこちら
https://katsumoto-shinkyu.com/
藤井先生の実技とお話
もう一人の講師、藤井先生の講義も非常に学びの多いものでした。
テーマは「温灸だけでなく、鍼や治療全体の組み立て方」。
さらに、普段はなかなか見る機会のない火鍼(かしん)の実演もあり、わたしは生で見るのは初めてでした。
理論だけでなく、先生が日々の臨床でどのように患者さんと向き合っているのか、そのリアルな話を聞けたのが何より勉強になりました。あっという間の5時間でした。
また、「安全に気持ちよく受けてもらうための工夫」についても具体的な方法を教えていただきました。
患者さんに不安を与えず、リラックスして治療を受けてもらうための小さな気づかい。
これも長く信頼される治療家に必要なことだと感じました
改めて感じた「お灸の力」
今回のセミナーで、改めて感じたのは
お灸は体を温めるだけでなく、心までほぐすものだということ。
現代は冷えやストレス、睡眠不足など、体と心のバランスを崩しやすい時代です。
お灸には、そんな現代人の“緊張”をゆるめる力があります。
やさしい温かさが背中から広がる瞬間、誰もがふっと表情をゆるめる。
その変化を見るたびに「お灸ってすごいな」と感じます。
これからの鍼灸治療に活かしていきます
今回学んだ内容は、さっそく日々の治療に取り入れていきます。
刺激の加減、安全面の配慮、手の感覚の大切さ——
どれも基本のようでいて、日々の臨床ではつい忘れがちな部分です。
患者さんにとって安心で効果のある鍼灸治療を提供できるよう、これからも研鑽を続けていきたいと思います。
そして、今回得た学びを少しずつ発信して、お灸の魅力をもっと多くの人に伝えていきたいです。
おわりに:お灸はやっぱりいいものです
お灸は難しく感じるかもしれませんが、じつはとてもシンプル。
「自分の体を大切にしよう」と思うその気持ちから始まります。
ご自宅でできるセルフお灸もたくさんあります。
気になる方は、ぜひ一度近くの鍼灸院で体験してみてください。
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